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2019.4.4

面白きこともなき世を面白く省エネなき世を洗濯し候<11>

中谷 哲郎

中谷 哲郎

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3月12日@ドイツ・フライブルク

本来であれば、蓄電池ドイツ最大手のsonnen社へ訪問予定でしたが、訳あって叶わず。
代わりにsonnenビジネスモデルの解説レクチャーを受ける。とってもわかりやすいお話でした。ありがとうございました。

残念ながら!? 今年の2月に石油大手のShell社に買収された同社。

この先どいう感じの会社になるのかよくわかりませんが、何度聞いてもこの会社のビジネスモデルとそのサービススピードははすごいです。ベンチャースピリットを感じますね。日本からの視察も多いそうで。

 

2010年に元テスラの技術者が設立。わずか7年でヨーロッパ蓄電池シェアのトップ(シェア21%)を獲得するまでマッハで上り詰めました。

急成長の理由は色々とありますが、ある人は「デザイン」を一番の理由にあげてました。マーケティング勝ちと。

 

確かに、かっこいい。リビングに置く人も多いとか。
日本メーカーのそれは、どれも無味無臭。まったくつまんない。

数年前にCI含めて、全面的にデザインを見直して爆発したとか。昔は日本メーカー同様ダサかったようですが。。

 

基本的には、蓄電池の販売がビジネスモデル。価格競争が絶対しないというのも同社のポリシー。なので、他社と比較してやや高め。しかしながら、付随するサービスが色々と面白いので支持されているそうで。

 

その一つが電力小売をセットした「ゾンネンコミュニティ」というサービス。

一般的な戸建家庭の場合、ソーラーと蓄電池搭載すれば7割程度は自給できます。
残り約3割の電気は普通に買ってくるしかないのですが、sonnen社は「お客様同士で融通し合う」サービスをはじめました。例えば、快晴のハンブルクのユーザーが発電したの電気を、雨空のミュンヘンへ系統に流してお届けすることで少しでもコミュニティ内で自給率を高めるサービスです。

 

それでも足りない場合は、コミュニティから電気を購入するのですが、その金額を定額制にしました。月々20ユーロ支払えば、年間4250kWhまで使い放題にしたのです。一般的な家庭の年間電気使用量を仮に5000kWhとしたら、約7割が自己消費、残り3割1500kWhを定額制のコミュニティで使うことになります。通常の電気料金は約30セント/kWhですので、約年間450ユーロ。それが月々20ユーロ年間240ユーロで使える。年間200ユーロくらいのお得です。

 

じゃあ、sonnen社がなんでお安く電力を供給できるかというと、コミュニテイにつながっている数万件のPV+蓄電池を駆使して調整電源市場で稼いだ原資で供給しているのです。

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山田 ハナコ フィナンシャルプランナー

中谷 哲郎

リフォーム産業新聞社の取締役編集長時代、ただ壊れた家を直すだけという日本のリフォーム事情に疑問を抱くようになる。13年に渡る記者生活の中で得た経営者との繋がりを活かし訪れたドイツヴォーバン地区で衝撃を受ける。日本とは全く異なるドイツの省エネに対する考え方に目覚め、本格的に浸透させたいと考えるようになり、2012年に退社。日本エネルギー機関(JENA)を立ち上げた。現在は、日独国土交通省プロジェクト委員を務めながら、省エネに対する考え方を学びにドイツを訪れる回数は年に4~5回。精力的に省エネルギー建築のコンサルティングを行っている。

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