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COLUMN

コラム

2018.06.28

不動産会社向け

家賃収入で資産5億円!失敗続きの不動産投資でわかったこと

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新築デザイナーズで差別化

家賃収入で5億円の資産を築いたオーナーこと、大城幸重さん(49)の所有する賃貸住宅は、JR八高線倉賀野駅(群馬県高崎市)から徒歩3分の住宅地の中にある。明治初期までは、東京・信越方面を結ぶ水運の舟場としてにぎわったという倉賀野だが、鉄道の敷設で交通の流れが変わり、現在は静かな町だ。

大城さんが賃貸経営に携わるようになったきっかけは、賃貸経営をしていた祖父、耕作さんにある。祖父が所有していた古い借家の経営を高校生の時から手伝っており、その後28歳で2棟6室の三軒長屋を継いだという。しかし、それらの物件も20年前に建て替え、ヨーロッパ風の外観が特徴のアパートに生まれ変わった。

「デザイナーズ物件にしたことで家賃は周辺相場より1割高めに設定していますが、ほぼ満室を維持しています」(大城さん)

所有物件も現在は9棟35室まで増え、順風満帆に見える大城さんだが、ここに至るまでは、失敗と試行錯誤の連続だったという。

トライ&エラーの満室に

失敗と改善は常にセットになっていた。大城さんが1棟目に建てた新築アパートは、子育て世代をターゲットに作った2階建て4戸のアパート「レイルサイドヴィレッジ」だ。快適な空間で子育てをしてほしいという想いから作った物件だったが、試しに自分で住んでみたところ、“子育て仕様”にはなっていないことを思い知ったという。外階段の幅が1.2mしかなく、狭すぎてベビーカーがスムーズに運べなかったからだ。また、ベビーベッドなど子育て用品が増えてくると、部屋の狭さが気になった。

そこで、2棟目の新築アパート「RL」には、特注して横幅1.8メートルの外階段を作り、部屋の広さも約54㎡から約80㎡に広げた。結果、階段の幅と部屋の広さは評価されたが、特注したことで予算は完全にオーバーした。

3棟目の新築アパート「ridge east&west」では、良かれと思ったアイデアが仇となった。開放感あふれるエントランスにするため天井を高くした。しかしその高さは、クモの巣がはっても掃除ができないほどだった。

「建てたあとに清掃やメンテナンスのことも考慮すればよかったと後悔しました」(大城さん)

安さの裏にはリスクがある

お金儲けのために利回り重視で初めて購入した中古アパートも失敗のひとつだ。地中にある配管の継ぎ目が地震でずれてしまい、たびたび下水が敷地内のマンホールからあふれるという事態が発生したからだ。

大城さんは「休日に問題が起きた時は業者が休みなので自分で対処しなければなりませんでした。まさか大家になって他人の大便の処理をするとは思いもしませんでした」と苦笑いしながら当時を振り返る。この経験から中古マンションには予期せぬ修繕リスクがあり、安くても飛びついてはいけないことを学んだ。その後、この建物は売却したという。

夢をかなえるための賃貸経営

このような「トライ&エラー」を繰り返し、資産規模は5億円に拡大した大城さんだが、実は25年間教壇に立ってきた教師の顔を持つ。昔も今も変わらない指導方法に感じる疑問が膨らんだことから、昨年、教員職は退いた。そして、長年の夢であったファイナンスとプログラミングを教えるアフタースクールを2018年2月、自ら開設した。

「これからは学歴ではなく、何ができるのかが問われる時代です。在日外国人の増加で英語は必須となります。その一歩として英語でプログラミングを教えるプログラムと、生活に欠かせないお金の知識を教えるプログラムを提供しています。将来、この教室からスティーブ・ジョブズのような生徒を出せたらと思っています」と夢を語ってくれた。

今後もアフタースクールの運営と賃貸経営は平行する方針だ。大城さんにとって賃貸経営は、この夢を持続するための基盤でもあるのだ。

(Hello News編集部 須藤恵弥子)

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