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COLUMN

コラム

2018.10.11

講演・セミナー

不動産会社に勤務する女性が保育園を設立

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決定戦出場者は、9人中7名が女性

REAL ESTATE AGENT AWARDS 日本一決定戦(以下、REAA)は、全国の不動産会社に呼びかけ、会社や社員ひとりひとりが行った取り組みをプレゼンで共有し、表彰するイベントだ。主催は、株式会社日本エイジェント、株式会社オーナーズエージェント、株式会社クラスコの3社。この3社は、以前から同様のイベントを社内で行っており、社員同士で仕事内容の共有ができ、モチベーションがアップしているのを実感したことから、全国大会を開催する運びになったという。

会場となった渋谷マウントレーニアホールは、まるで映画館。200名ほどが着席できる客席と、大型スクリーンが設置され、出場者は前方の巨大な舞台に立ち、発表する。REAAの出場者は9人。そのうち、7人が女性だった。プレゼンテーションの持ち時間は1人10分で、各々が社内で行った取り組みを身振り手振りを加えながら紹介する。審査は、5名の審査員と来場者からの投票の合計により行われ、受賞者が決まる。

全国各地からエントリーされた、9名の出場者は次の方々だ。

・あなぶきハウジングサービス 高知店(高知県)
 問可 叶さん

・株式会社エヌアセット(神奈川県川崎市)
 堀 杏奈さん

・株式会社秋田流通センター(秋田県秋田市)
 高橋博子さん

・株式会社クラスコ(石川県金沢市)
 山口聖太さん

・株式会社クリスティ(埼玉県さいたま市)
 小山貴子さん

・株式会社アートアベニュー(東京都新宿区)
 日野万里さん

・株式会社オクスト(茨城県古河市)
 渡邉昌英さん

・日本エイジェント(愛媛県松山市)
 豊川真実さん

・株式会社コンサルティングボックス(北海道札幌市)
 池上りかさん

自身の働き方を見直した結果

グランプリに選ばれたのは、3,626戸(2018年4月時点)を管理する管理会社の株式会社エヌアセットの堀杏奈さんだった。取り組んだ内容が度肝を抜いた。なんと、会社に保育園を作ってしまったのだ。きっかけは、同期の女性社員が結婚をし、「子供が生まれても働き続けられるのか?」という率直な不安をぶつけてきたことだった。「働きたいけど、生みたい……」。働きたいという意欲はあるが、環境が整っていない現実があった。そこで、生む前に保育園を確保しようと保育園の設立に動き出したという。知識は全くなくゼロからのスタートだったが、保育園にどんな種類があるのかを調べ、会社に許可をもらい、計画開始から1年3カ月で保育園の開園に至ったという。

準グランプリに選ばれた株式会社日本エイジェントの豊川真実さんは、出産後どのように活躍しているのかを発表した。新卒で売り上げナンバーワンだった豊川さんは、復帰する際に会社でどのようなことができるかと考え、社員を育てる人財課を新設した。採用活動の学生とのやり取りや説明会、研修を次々に企画した。さらにパパママ育休制度など制度を作り、利用の基盤作りも行っている。

審査員賞は、株式会社コンサルティングボックスの池上りかさん。自らを“わけあり人材”と呼び、本業の占い師のかたわら兼業しているというから驚きだ。会社とは業務委託で契約し、経営企画やPM業務を行ってきた。ハードな業務の中でも時短勤務や営業のリモートワークなど、池上さん自身も会社側も臨機応変に対応しているからこそできる働き方のスタイルだという。人手不足の今だからこそ、正社員での採用にこだわらず、働く側が望む形での採用を会社側も考える必要があるのではないかという事例をプレゼンした。

これからの不動産業界に与える影響

惜しくも受賞を逃した参加者の中にも、会社全体を巻き込んで女性が活躍できるロールモデルを確立した秋田住宅流通センターの高橋博子さんや、スタッフ不足による営業の滞りを解消するため、データを読み解きオートメーション化に成功したクラスコの山口聖太さんなど、自らの行動で働き方を改善し、会社に良い影響を与える発表が数多くあった。今回ご紹介したのはほんの一部のため、後日、改めて詳しくお伝えしたい。

昨今、日本では「働き方改革が必要だ」と叫ばれているが、今回の発表を聞き、100人いれば100通りの働き方があり、それぞれに合った働き方を自ら主張する必要があると感じた。1人ひとりが働き方について考え、社内外にプレゼンし、共感者を増やしていく時代なのかもしれない。

(Hello News編集部)

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