• facebook
  • twitter
  • line

COLUMN

コラム

2019.01.31

♯賃貸経営

2つの箱が並ぶ家

このエントリーをはてなブックマークに追加

築43年のさえない中古区分マンションの一室が驚くほどオシャレな空間に生まれ変わった。物件名は「高宮マンション(以下、TKM430)」(福岡県)。デザイナー兼建築家のイノウエサトルさんの手により再生された。

最大活用のポイントは部屋の中央に「箱」を置くこと

リノベーションの最大のポイントは、50平米の部屋をいかに最大活用するかだったとイノウエさんは話す。リノベ前は、和室2部屋、洋室1部屋に分かれていたが、3室の仕切りを取り払い、一つの空間につなげた。

そして、部屋の真ん中にお風呂・トイレと、寝台用ロフト・納戸の2部屋を作り、周囲を囲うように、リビング・ダイニング・キッチンを配置した。

「1つの箱の中に2つの箱が並んでいるイメージです」(イノウエさん)。

中央に部屋を置くことで、ひと続きになったリビング・ダイニング・キッチンは、独立感のあるワンルームのような空間となった。壁の数を最小限に抑えることで、少しでも広く感じられるよう工夫している。リノベーションにかかった費用は総額1000万円ほどだという。

デザインで社会を変える

これまで手掛けてきた物件は、95%が分譲だったというが、今後はもっと賃貸に携わっていきたいという。

「大半のワンルーム賃貸は、玄関を開けると狭い廊下に沿って、キッチンやお風呂場があるという具合に画一化されています。オーナー目線で考えているからどの物件も似たり寄ったりなんだと思うんです。それと同時に、住み手側も賃貸だから新しくて安ければいいというふうにこだわらない人が多かったから受け入れられてきたとも言えます。ですが、働き方改革で住み方も多様化している時代です。これからは、リスクを恐れずに新しい生活スタイルに合った物件を作っていってほしいと願っています。私自身は、大手の建築会社が作れないような、入居者目線に立った家を作りたいと思います。まず、オーナーさんにはデザインで社会を変えたいといった志を持っている優秀なデザイナーを見つけてほしいですね」(イノウエさん)

(Hello News編集部 須藤恵弥子)

このエントリーをはてなブックマークに追加
ページトップへ戻る