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2019.01.31

♯女性の働き方を考える♯講演・セミナー

女性が活躍できる社会を目指す「第14回 不動産女性塾」レポート

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一般社団法人不動産女性塾(北澤艶子塾長)は、第14回不動産女性塾を、1月30日、明治記念館で開催した。北海道や東北など遠方からも100名を超える女性が集まった。

セミナーの一部では、国土交通省の元住宅局長で、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局地方創生総括官補の伊藤明子さんが、二部では世界的デザイナー、コシノジュンコさんが講演した。

伊藤さんは、「まちは不動産女子がつくる・選ぶ・育てる」をテーマに、現在の日本の住環境や行政の取り組みを紹介した。とりわけ都市のコンパクト化と働き方の変化について強調し、コンパクトシティが進めば訪問介護の移動時間が削減されたり、人口密度が上がることでサービス産業の生産性向上が期待できると語った。その実例として、石川県輪島市の「輪島KABULET」、兵庫県篠山市の古民家再生などを紹介した。

また、不動産業界については、「男性社会と言われながらも、宅地建物取引主任士登録数については女性比率が高く、他の資格と比べても突出している」と語り、女性が活躍できる業界だとエールを送った。後半では自身の生い立ちや家族、仕事観、子育て、実父の介護についても語り、その人間味溢れた語り口には、参加した多くの女性たちから共感の声が挙がった。

コシノジュンコさんは、塾長の北澤艶子さんと公私にわたり親交を深めているそうで、忙しい合間を縫っての参加だった。

冒頭、「私は家(の運)がついています」と語り、これまでの家探しや引っ越し、家づくりのエピソードを披露した。「どれだけ海外でいいホテルに泊まっても、やっぱり我が家が一番と思いたい。だから出張の前には必ず掃除をしてから出かけます」というマイルーティンも明かし、会場の笑いを誘った。

集まった100名の女性には「かきくけこを忘れないで。そうすればうまくいくわ」と、「感謝、希望、くよくよしない、健康、行動する」の5つの言葉を伝授。「女性は若い子の方がいいと思いがちだけど、年齢を重ねた女性には経験という味方がついています。経験は嘘をつきません。そのためにも好奇心を持って、色々なことにチャレンジして」と語りかけた。

その日は衣装は目の覚めるような真っ赤なスーツ。「色がある方が印象に残りやすい。第一印象がいいと信用されます」とファッションアドバイスも忘れなかった。

懇親会では、名刺交換をしたり、談笑したりと、会場は華が咲いたかのような盛り上がりをみせた。

一般社団法人不動産女性塾は、平成28年11月1日に設立。不動産に関わる仕事をする女性経営者や実務経験者を中心として組織し、親睦を深めながら、互いの人間的成長をめざして切磋琢磨する場としている。塾長は、不動産業歴63年、北澤商事株式会社の代表取締役会長で、「公益財団法人日本賃貸住宅管理協会」でレディース委員会委員長も務めた。2008年には同協会発となる女性の会長に就任した北澤艶子さん。副塾長は武藤正子さん、野老真理子さん、曽根恵子さん(事務局長兼務)となっている。

次回は、3月27日(水)に京橋の相互館110タワーで行われる。講師には、元NHK記者で高知県知事を4期5選務めた橋本大二郎氏を迎え、「いつもハッピーな働き方、生き方とは」をテーマに講演が開かれる予定だ。

(Hello News編集部 吉松こころ)

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