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2020.01.23

♯新しい暮らし方

子供も大人も安心!簡単!楽しい!壁ペイント

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「世の中の賃貸住宅はつまらない!!」

笑顔で語ったのは、タカユキ(東京都大田区)専務取締役の阿部広憲さんだ。

「住む人に楽しんでもらえるように、入居者がDIYできる部屋も作りたいと思っています」

阿部さんは、2019年8月9日、会社が所有する賃貸住宅で壁をペイントするDIYイベントを開催した。夏真っ盛りのその日、近所の子供から周辺の賃貸オーナー、管理会社のスタッフなど26人が参加した。

「思ったよりも簡単に塗ることができた!!」
「ペンキ特有の臭いがしないからストレスなく作業できる!」


ペンキには、環境に配慮した塗料の配合やリサイクル可能な材料を使用

子供から大人まで参加者たちは、汗を拭いながら和気あいあいと作業をしていた。イベント当日は、37度という猛暑日。窓は換気のため全開。冷房をかけることはできないが、大型の扇風機と阿部さん差し入れのジュースやアイスが涼を運び、場を和ませた。


真剣な表情で壁にペンキを塗る参加者

作業は、養生からスタートし、1回目の塗装、乾燥、その間に休憩を挟んで、2回目の塗装、最後に養生を撤去して完成となり、たった1日で完了。


子供も楽しそうにペイントを体験


塗装を終えた壁はこちら

会場となったのは、京急蒲田駅から徒歩2分、築42年賃貸マンション「エスポワール蒲田」の一室。前の入居者が退去後、新しい入居者が決まらず悩んでいたという。

「1978年に建てられた、2DKの古いタイプの間取りでした。新たな入居者を募集するには何かしらの工夫が必要だと思い、リノベーションを決断しました」(阿部さん)

リノベーションを手掛けたのは、MADARA(神奈川県横浜市)の代表取締役高瀬友基さんだった。賃貸住宅だけでなく店舗のリノベーションなども行っている。

「今回の案件は約53㎡という限られた部屋の空間の中で、荒々しい外観的な要素と落ち着いた要素を組み合わせるという点にこだわりました」

高瀬さんがリノベーションのコンセプトについて語った。

玄関から廊下を通り抜けるとリビングが広がり、高瀬さんが言う、家の中だけど建物やビル外観をイメージした造りになっている。玄関からの廊下とリビングの壁や梁に、DIYでペイントを施工。壁紙を外したコンクリートの上に、直接グレーに塗装した印象に残る仕上がりで、床は桜の無垢材を利用している。

寝室との仕切りには、障子を採用している。障子を閉めなければ、一つの部屋になり広々した空間が生まれる。障子を閉めれば、寝室には静寂が広がり、喧騒から逃れてゆっくり休める空間となっている。


障子を開けると広々とした空間に


障子を閉めると安らげる落ち着いた部屋の雰囲気に

せっかくリノベーションを行うのだから壁部分をDIYしたいと考え、イベント開催を思い立ちました。そんな時にある展示会でカラーワークスさんと出会い、出張サービスがあると知って『これはいい!!』と思ったのがきっかけでした。ペンキ自体も臭いが少なくイベントに適しているとも感じました」と阿部さんは話す。

今回、スムーズにイベントを行えたのには、秘密がある。阿部さんの言葉にある通り、カラーワークス(神奈川県大和市)の”出張サービス”を利用したからだ。

同社は、ペンキや壁紙、塗装用品の輸入販売を行っている。東京都千代田区にショールームを持ち、リフォーム業界だけではなく、一般の人に向けて壁の模様替えを推奨。特にペンキには注力しており、臭いが少なく、すぐ乾き、人にも優しい環境ペイントを扱う。


環境面に配慮されて作られたペンキ

昨今のDIYブームで「壁にペイントしてみたい」と考える人は増加傾向にあるが、いざ、自分の部屋の壁に色を塗ると考えると「何からしたらいいかわからない」「色選びが不安」「失敗したらどうしよう」という心配がつきもの。それを解決しようと始めたのが、ペイントインストラクター派遣サービス「Diverse(ダイバーズ)」だ。

サービスの内容は次の通り。
・プロであるペイントインストラクターを現場に派遣。
・9時から17時まで1日かけて壁の塗装作業をサポート。
・きれいに塗るコツや片付けの方法を丁寧にレクチャー。
・ペイント日の前にショールームで色のアドバイスを実施。
・オリジナルカラー約3000色を用意。
・サービスの利用料金はすべて合わせて3万5000円(交通費、税別)

今回のイベントで阿部さんが利用したのもこの「ダイバース」だ。参加者に対して、ペイントインストラクターが養生の仕方から塗装方法などを細かく教えていた。


インストラクターが塗装をレクチャー

「多くの人に壁の色を変えることが楽しくて、簡単なんだということを伝えていきたいです」とカラーワークスの広報、灰野洋子さんは話す。

簡単、楽しく行える壁ペイントを広めたいカラーワークス、住む人に豊かな暮らしをを与えていきたいタカユキ、デザインで暮らしを提案するMADARAの3者が出会ったから実現できたイベントだ。このように意欲的に家の概念を変えていこうとする人たちが増え、賃貸住宅でも生活が楽しめる、空間が楽しめる部屋が増えることを期待したい。


(左)MADARAの高瀬友基さん/(右)タカユキの阿部広慶さん

(Hello News編集部 山口晶子)

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