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2020.05.14
♯インタビュー
管理ビルのテナントから賃料減額についての問い合わせは受けていますか。
だいたい1割くらいのテナントから賃料を減額してほしいという相談を受けています。特に飲食店からが多いですね。他には「他のオーナーはどういう対応しているの?」や「減額したら国からどんな助成が受けられるの?」といった問い合わせもあります。
テナントからの要望をオーナーに伝えるとどんな反応が多いですか。
「支払いの延期なら対応できるけれど、賃料の減額は厳しいです」という反応が多いです。お金に余裕のあるオーナーの場合でも「半額は厳しいけれど、3割減額なら」と渋々OKする状況です。
なかなか厳しい状況ですね。
テナントから「減額して」と言われても、まずはオーナーに話を通さなくてはなりません。そしてオーナーがダメと言えばダメです。そのため、私たちはオーナーの意向に合わせて、テナントと個別に対応しています。厳しいかもしれませんが、オーナーが賃料減額に応じなければ、テナントにはそれを飲んでもらうしかないのです。
ご自身の仕事への影響を教えてください
3月頃から段階的にテレワークが始まり、4月からは週4日のテレワークになりました。会社に行くのは週に一度、それもお昼から夕方までの間だけです。会社で仕事をしているのは、主に自宅で作業ができない経理や工事関係の人だけです。
コロナによって管理業界にどのような意識や変化が生まれると思いますか。
こういう状況ですから、家賃保証会社の利用を必須にする会社が増えるのではないでしょうか。もしかしたら保険料率があがるかもしれません。とはいえ、状況が状況ですから、今後の予想は全くできませんよね。四苦八苦しながらも頑張るしかないです。
シンガポールは今、どのような状況ですか。
シンガポールでは今、1.5万人が新型コロナに感染していて、12人が亡くなられています(4月25日現在)。コロナ患者の病床が足りないのか、空港の隣に新しくコロナ感染者用の病院を建てているところです。私は、毎日テレビで感染者数の数字を見て、「これまでは毎日1000人だったけれど今日は600人。少し減っている気がする」と考えながら、ひっそりと過ごしています。
街の様子はというと、スーパーと銀行以外はすべてしまっていて、飲食店はテイクアウトだけのみ可能。また、国民は外出自粛に加えて、集団活動が禁止されています。感染者や感染の可能性がある人は外出自体が禁止で、それに違反すると6カ月の禁錮刑と1万シンガポールドル(約75万4000円/4月25日現在)の罰金です。
他にも決まり事などはあるのですか。
私の住んでいるマンションでは、毎日、定時的に消毒を行っています。マンションの決まりごともあり、例えばエレベーターには、二人以上で乗ってはいけない、マンション住民以外の出入り禁止、外出時は検温や報告などがあります。
マンションの規約が書かれた張り紙
仕事は自宅でしているのですか。
私は店舗のインテリアデザインを担当しているので、休業要請が出てからはテレワークで働いています。社員同士の連絡は「teams」というアプリを使っています。働く時間も自由なので、私はお昼を食べた後から深夜までを仕事の時間にしています。また、最近はお店が閉まっている影響で、仕事がほとんどないので、会社からは、家で勉強したい人向けに、ネット授業の支援金が支給されています。
食事はどうされていますか。
私は自炊をしないので、食事はほとんど宅配で済ませています。ただ、部屋の前まで持ってきてもらえないため、食事が届いたら毎回、自分で一階まで取りに行かないといけません。それが辛くて…これからは自炊しようかなと考えています。
外出時の検温チェックの様子
国からの支援はありますか。
600シンガポールドル(約4万5200円/4月25日現在)と布マスクが1枚、支給されました。また、国内で感染した人は、入院費などの治療費は全て無料になります。
シンガポールはなぜ感染者数が多いとお考えですか。
シンガポールはとても小さな国なので、集団感染が起きやすいことが要因だと考えられています。なかでも造船場や建築現場での集団感染がもっとも多く、会社の寮でクラスターが発生しているみたいです。12人が一つの部屋で共同生活しているわけですから、起こるべくして起こった、という感じですよね。
・大学教授秘書(2児の母)
私たち家族は巣ごもり生活にも慣れてきて、3月の自粛生活よりはストレスを感じなくなってきました。外出する時は基本的に歩くようにしています。これまではすぐに車に乗っていたので、良い運動になっています。ウォーキングシューズも買いましたよ。
仕事については、半月ほど前の出勤時は、職場の研究室に大学の学生や先生がいて「密」常態でした。今はどうなっているか分かりませんが、「密」じゃなくなっていることを祈るばかりです。
・銀行員(2児の母)
大学に通う子ども2人は、Zoomを使ったオンライン授業にも馴染み、お友達とも夜遅くまでおしゃべりしているようです。私もそんな子どもたちに負けないように、Zoomを使ってオフ会に参加したりして楽しんでいます。
仕事は原則テレワークで、初体験の試みだらけですが、なんとか頑張っています。ただ、運動不足がなんともならず…困っています。身体の稼働率をあげられるよう作戦を立てないとですね。
・派遣社員(2児の母)
主人は在宅で仕事をしています。そのため主人がWeb会議を始めると、私は物音を立てないよう息を殺して過ごすことに…。正直、大変です。
週2回ほど行っていた経理の仕事は、週1回に減らしました。塾の仕事も休んでいます。ほとんど家を出ない生活を送っているので、運動不足が深刻です。
・パート社員(3児の母)
我が家は、Zoomなどをやっておらず、アナログ生活を送っています。主人や同居の息子は出勤日数が減り、時短で仕事をしています。私は週1回、職場の公証役場に行きますが、コロナに移らないようビクビクしながら過ごしています。
家では毎日、食べては飲んでの繰り返しで、コロナ太りしそうです。歩かないとと思ってはいるのですが、歩くのって意外と難しいですよね…。
・パート社員(2児の母)
娘の学校ではお試しでWeb授業が始まりました。意外と音を拾うらしく、音を立てないよう動かなくてはならないのがちょっと面倒です。
運動はひたすら散歩しています。それとエア縄跳びもしています。階下に響かないよう畳の上で静かに飛んでいますが、娘にうるさいって怒られます。ただその甲斐あって、最近では息切れが少なくなってきたような気がします。
・専業主婦(2児の母)
子どもたちは在宅勤務、主人は会社に行ったり在宅勤務だったり休暇だったり。私もみんなと同様、家族の仕事の邪魔にならないようテレビの音など気を付けるようにしています。
私にとっての一番のストレスは家族全員の食事を3食、作らないといけないこと。主人も子どもたちもみんな真面目に仕事をしているのが分かるので、食事くらいはちゃんとしてあげたいと思っていますが、あまり得意じゃないので大変です…。
(Hello News編集部)
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