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2020.06.04

♯編集部でやってみた

使いやすいビデオ会議システムはどれ?

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新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、テレワークやリモートワークを実施する企業が急増した。6月1日付けの日本経済新聞朝刊の「社長100人アンケート」によると、9割の企業がテレワークを継続するという。

テレワークを行う上で、今や当たり前に利用されるようになったのがビデオ会議システムだ。社内の打ち合わせや会議はもちろん、取引先や営業先といった社外の人ともオンラインでの打ち合わせや商談を可能にする。

不動産業界でもビデオ会議システムを使った接客や内見が浸透しているが、一方で、利用方法がわからない、種類がありすぎてどれが合っているのかわからないといった声も聞かれるようだ。

今回は、編集部が利用した内容をまとめた。


※作成日:2020年6月4日現在

大手IT企業によるビデオ会議システム

「Word」「Excel」で知られるMicrosoft(以下、マイクロソフト)は、「Teams(チームズ)」というサービスを提供している。大企業向けの有料版のほか、無料版もある。企業または個人でメールアドレスを持っていれば、登録して利用できる。マイクロソフトのHPによるとサービス提供期間は2021年2月までだという。

機能としては、同じデータを見ながら会議を進めることができる「画面共有」や「チャット」、「会議のメモ」がある。これは会議で出た話題をメモとしてその場で取ることができる。会議が終了した後は保存の手間がなく、履歴として見られるのが便利な点だ。背景をぼかす機能やバーチャルも設定可能。

メールやカレンダーなどで利用している企業が多いGoogle(以下、グーグル)が提供しているのは、「Meet(ミート)」。会社で「Gmail」や「Googleカレンダー」など、グーグルのサービスを利用している場合、アカウントなどの設定なしに利用できる。

機能としては、「画面共有」と「チャット」のみとシンプル。グーグルユーザーにとっては、メールやカレンダーと連動しているため、使い勝手が良い。自身が主催として招待する場合でも、招待された会議に参加する場合でも、Gmailのサイドバーにある「Meet」の「会議を開始」、「会議に参加」をクリックするだけ。また、先々の会議を予定する場合は、Googleカレンダーに入力する際に招待が可能。招待された側も参加を示すことでカレンダーに表記される。カレンダーからも会議に参加可能だ。

ビデオ会議システムに特化している会社

zoom(以下、ズーム)は、このコロナ禍で急増している会議システムであろう。複数人で会議を行う場合、無料版の制限時間は40分となっているが、1対1の場合は、無制限だ。「チャット」や「画面共有」、「ホワイトボード機能」など会議で必要な機能がそろっている。前述の「Teams」同様、背景のバーチャル設定もできる。

シスコシステムズのWeb会議システムは「Cisco Webex(シスコウェブエックス)」だ。同システムもズーム同様に会議システムに特化しており、会議に必要な機能がそろっている。メモ機能も付加しており、PCにテキストとして保存できる。

次に、SNS提供会社のシステムは次の通り。

Facebook(以下、フェイスブック)は、5月13日から「Messengerルーム」の提供を開始した。最大の特徴は、時間無制限で50人まで参加できることだ。ビデオ会議というよりテレビ通話の要素が強く、機能は「画面共有」のみとシンプルなもの。

現在、日本人の連絡手段として利用されることの多い「LINE」もオンラインでの会議や打ち合わせに利用できる。こちも「Messengerルーム」と同様、「画面共有」のみと、テレビ電話として利用することが想定されている。利用人数は、200人までと大人数に対応。また、遊び要素も強く、「エフェクト」という機能を利用すると顔をイラストなどに変更して会話することもできる。

また、LINEのHPには、コロナ対策に役立つ、LINEの便利な使い方を公開している。その中にある「リモートワークで役立つLINEの使い方」によると、LINEに元々ある機能「ノート」などを利用することで、議事録が残せるなどの利用方法が紹介されている。


LINEでビデオ通話しているハローニュース編集部

チャットやタスク管理システムを提供している会社のビデオ会議システム

Chatwotk(チャットワーク)は、「チャット」や「タスク管理」、「ファイル管理」を行うツールで利用企業を増やしてきた。同システムにもビデオ通話機能がついている。フェイスブック、LINEと同様に、会議中は「画面共有」というシンプルな機能になっている。 

各社、それぞれ特徴があるので、会社で元々利用しているツールやシステムなどに連動しているもの、適しているものを選んで利用するといいだろう。

目的に合わせてビデオ会議システムを選択

筆者もテレワークを実施し、ビデオ会議システムを利用する機会が以前より増えた。

会社のオンライン朝礼ではズームを利用しているが、チャット機能だけでなく、メモ機能があるとより便利だと感じる。オンライン取材や会議でも色々なシステムを試したが、「メモ機能」と「録画機能」の両方がついている、シスコウェブエックスが適していると個人的には思う。

珍しいところだと、先日、オンライン店舗見学会へも参加したが、その時に使ったシステムはズーム。多少、ネットワーク環境の影響で途切れることはあったものの、主催者が伝えたかった店舗の様子やプレゼンなどは、画面を通して映像や資料を見ることができたので面白い取り組みだと思った。

オンライン帰省では、LINEを使ってエフェクト機能を楽しんだ。仕事以外の飲み会などでは、このエフェクト機能は有効だと感じた。女性の場合、化粧や髪型を気にしなくて良いのが最大のメリットだ。

(Hello News編集部 山口晶子)

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