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2020.06.18

♯市場・トレンド

今さらすぎて上司に聞けない!新型コロナの影響で進んだ不動産接客サービスについて

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新型コロナの影響によって不動産業界でも浸透しつつある接客サービスを解説する。

遠隔からでも対面式で会話ができる「リモート接客」

まず、インターネットなどで不動産店舗のキャッチコピーとして目にするようになったのは「リモート接客」だ。直接、実店舗に行かずとも、ネット上で対面接客が可能になるサービスをいう。これは不動産業界だけでなく、アパレルや家具メーカーなどでも取り入れられており、多くの業種で注目されている。

一般的に電話での接客も指すが、インターネット環境が整った現代では、ビデオ会議システムやテレビ電話の機能を使って行うことが多いようだ。電話より、お互いの顔の表情がわかるため、メリットがありこのコロナの影響で普及したものの一つだろう。

ビデオ会議システム「zoom」やテレビ電話アプリ「Skype」、「LINE」など様々なシステムやアプリが出ており、リモート接客を取り入れるほとんどの企業がそれらを活用している。そのほか、簡単な質問などのやりとりは、メールではなくチャットアプリを利用し、リアルタイムで接客する方法もあるようだ。最近の若者は、メールよりチャットアプリの方が馴染みがあり、気軽に問い合わせや相談をしてくる傾向もあるという。

変わりつつある内見方法

IoT家電として以前から注目を集めているのが「スマートロック」だ。スマートロックとは、元々付いている鍵に取り付けることができ、スマホやパソコンのアプリを使って鍵の開け閉め操作ができるもの。新たな習慣で非接触が求められる中、今後も注目されていくだろう。

また、このスマートロックを利用したシステムとして、コロナ禍の不動産接客に一役買ったと言われているのが、「無人内見」だ。

借りたい部屋を見学する時、一般的には不動産会社スタッフと同行する。無人内見とは、スタッフの同行なしで、内見希望者が予約した時間にセルフサービスで部屋を見学すること。その際、懸念される鍵問題は、前出のスマートロックが解決。スマートロック自体に様々な機能がついており、事前に内見希望者のスマホを登録しておくと、内見希望者が自分のスマホで物件の鍵を開け閉めすることが可能になる。誰がいつ入室したかなどの履歴を残せることから、防犯やトラブル防止としても安心だ。

この無人内見は、コロナの影響が出る前から忙しい現代人にとって自身の都合によって内見したいという潜在的なニーズがあったことからじわじわと導入が進められていた。しかし、非対面が求められるなかで、急速にニーズが高まってきたと考えられる。

変わる意識に対応する柔軟さが必要に

来店された人に条件をヒアリングし、物件案内、契約手続きと対面で行うことが常識となっていた不動産仲介の現場。

SUUMOなどのポータルサイトでも「リモート接客」、「オンライン内見」対応物件といったワードが目立つようになった。

部屋探しをする際、利用者自身が感染リスクの低い方法を選ぶことが考えられるため、いち早く、新しい生活様式に当てはめた接客方法を取り入れた会社や店舗が選ばれるだろう。

(Hello News編集部 山口晶子)

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