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2021.01.07

♯新しい暮らし方

大家さんたちのイマジネーションが試される年、始動!!

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【目次】
大家さんたちのイマジネーションが試される年、始動!!

食べ物と安全な住処を探す旅

コロナ禍の昨年10月、九州大学でメダカの研究をしていて、「メダカは鳴く」ということを世界で初めて発見したという教授と話した時、こんなことを言われた。

「何?家に関わる仕事をしているの?それはいいね。人類が誕生して500万年、ずっと求めてきたのは、食いもんと家。動物のなかで人間だけが、家がないと守られないんですよ」

なるほど、われわれ人類は、500万年前もから居心地のいい家を探してきたらしい。

その先生は続けた。「大昔は、一晩寝たら何人か凍え死んだり、動物に連れ去られてたりしていたわけで、人類が生き残るために家が必要だったんです」

ちなみに、ウイルスは「人類よりもずっと前、20億年以上前から地球にいた大先輩ですよ」とも言い、また、「経済学の歴史はたかだか4〜500年で、世の中で起きたことを後追いするだけ、先を見通す力はない」とも言っていた。

人類の原点に立ち返るまでいくとオーバーな話かもしれないけれど、私たちの歴史は、いい家と巡り会うために刻まれ、その行為は本能的なのだと言ってもいいのかもしれないと思った。

身近なところから暮らしが変わる一年だった。

かつて、「家」や「住まい」、「居場所」をテーマにこれほど家族や友人と会話をしたことがあっただろうか。

今ほど「快適な家時間」を求めたことがあっただろうか。

今年はもっと住まいについて話をする場面が増えるだろう。

間取り、音、近隣との距離、居心地の良さ、日当たりなど、気にならなかったことが気になってきた今だからこそ、家についての議論が進み小さな改善が重なる年になればいいなと思う。

ライフスタイルが変わって、働き方が変わって、家だけ変わらないということはない。

日本の総世帯の35%が住む賃貸住宅こそ、その先頭を切って変革を推し進めてほしいと思う。一国一城の主である大家さんにはその権限があるのだ。そして責任も。

昨年の秋口にインタビューをした経済評論家の寺島実郎さんはこう話していた。

「大家さん一人ひとりが大きな視野のイマジネーションを働かせることで、賃貸住宅業界を変えることできるはずです。コロナという教訓を得た今だから、これまでより広い視野で賃貸経営プロジェクトを描いてみましょう」

大家さんたちの想像力が試される2021年のスタートだ。

ススメ!大家さん!

Hello News編集部 吉松こころ

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