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2018.5.30

【取材NEWS】内見代行手配で潜在労働者を掘り起こし

不動産会社の繁忙期をサポートするための内見代行スタッフの手配サービスが好評だ。

株式会社セールスアウトソーシング(東京都新宿区)が2018年1月より始めたサービスで、不動産会社から届いた依頼(日時・人員数・エリア)情報を元に、内見スタッフを現地に送るというもの。契約形態は1日4時間単位から依頼できる派遣と、1日2件単位から依頼できる請負に分かれる。料金は、派遣が時給2000円、請負いが1件4000円となっている。対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉だが、今後は全国に拡大していく。登録スタッフへの研修は同社が行い、内見時はお客様からの基本的な質問には対応できるようにするという。

同社はもともと企業の営業支援を行っており、そのなかで複数の不動産会社から人材採用難についての相談を受けたことが今回のサービスを始めるきっかけだったと同社の磯裕章社長は話す。

「不動産会社が事務や営業などの求人を出す際、他業種の会社と時給や職種が同じであっても、不動産会社が仕事を募集すると、ハードな職場というイメージがあるせいか応募が来ないのです。そのため、繁忙期に人材が集まらず既存スタッフが長時間労働に陥る会社が多く存在します」(磯社長)

2016年の総務省の統計によると、子育てや家事に追われ、働きたくても働けない女性の潜在労働力が315万人いると推計されている。同社はそこに目をつけて、週3回からOKという条件で求人を募り、1カ月で約100人を採用した。家庭を持つ30代~50代の女性が中心で、8割が不動産業務の経験者、うち5割が宅建資格保持者だ。

「週3回からOKにして敷居を低くするのが応募者を集めるコツです。多くの不動産会社では求人を出す時にフルタイムで募集をしますが、それだと潜在労働力層の条件にあわず応募者が現れません」(磯社長)

雇い主と働き手をマッチングさせるため、潜在労働者の掘り起こしに励む。

(Hello News編集部 須藤恵弥子)

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