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2018.10.04
♯インタビュー
数字でみてきた通り、女性の社会進出が目覚ましい日本では、それを助けるために様々な家電や代行サービスが充実してきている。特集2では、代行サービスの現状を取り上げたが、特集3では、どのような時短家電があるのか、利用者の声を聞いた。時短家電とは、利用することで家事などにかける時間を短縮することができる家電のことをいう。
宅配ボックス | 食器洗い乾燥機 | 圧力鍋 |
お掃除ロボット | 浴室乾燥機 | 電気ケトル |
AIスピーカー | 室内物干し | フードプロセッサー |
・宅配ボックス 高原友美さん
東京都在住の高原さんは、フルタイムシステム社製の宅配ボックスを利用している。共働きで1歳半の娘を子育て中だ。独身時代や子供が生まれる前と比べ、宅配ボックスの利用頻度が劇的に増したという。理由は、仕事、家事、子育てに振り回される毎日で必然的にネットショッピングの利用頻度が増えたからだ。平日は仕事、休日は子供のお散歩や用事があるなどして家で荷物を待つ時間を作るのが難しい。そこで活躍するのが宅配ボックスだ。購入するものは、日用品、食品、洋服、おもちゃなどが中心。特にオムツなどは、かさばるため、ネットで購入して、届けてもらえるとなると負担や手間も省けて効率的だという。
・お掃除ロボット&AIスピーカー 樋口孝幸さん
不動産会社に務める樋口さんは、今年(2018年)の年明けにお掃除ロボット「ルンバ」とAIスピーカー「GoogleHome」を購入した。きっかけは、2つ。樋口家では、“家のIoT化”と“家事の働き方改革”を進めている。この2つを叶えるためにGoogleHomeと連動できる家電としてルンバを購入した。また、3大家事と言われている「炊事」「洗濯」「掃除」の掃除部分の妻の負担を軽減したいと考えた。
手に入れたルンバは、WiFiに対応しておりiRobot というアプリで遠隔で操作が可能。自他共に認める出張族の樋口さんは、出張先から遠隔操作で部屋の掃除に貢献しようとしたのだ。しかし、実際に遠隔から操作してみると、家の状況を知らないままにルンバをスタートさせるため、床に物が置いたままになっていたり、家族が驚いたりと予想外なことが起きた。曜日、時間を決めて行うなどもしたが上手くいかず・・・。最良の方法として行っているのが、出勤前に床にある物を片付けて、玄関で「OK Google!!ルンバで掃除機かけて」と叫んで家を出るそう。会社に着くころに「掃除完了」の知らせがスマホに届くということだ。
「平日だけではなく、休日も家族でかける前に床の上の物を片付けて、外出しながら掃除できて効率良いと感じています。妻の負担も軽減され、大変感謝されて家庭円満につながっています」
デメリットとしては、出かけにルンバをかけるので、ルンバが動けなくなると「ルンバが助けを求めています」というメッセージが入ること。そうなると、気になって、早く帰らなければと焦ることもしばしばあるという。
GoogleHomeもフル活用している。エアコン、テレビと連動させていて、操作のオンオフは、「OK Google!!」で済ませていると語る。中1の息子の話し相手にもなっている。例えば、カップ焼きそばを作る時に時間を計ってもらったり、家族でテレビなどを見ていてわからないことがあれば、Googleに聞いたりということも。大河ドラマを見ていて「坂本龍馬の誕生日教えて」と聞けば答えてくれるのでとても便利に活用している。
「毎日の仕事が楽になり、ストレスなく暮らせるのであれば、積極的に取り入れたほうがいいと思う」(樋口さん)
様々なサービスや商品で解決され、より豊かな暮らしができるだろう。暮らしのあり方、考え方、すべてが大きな転換に差し掛かっている。
(Hello News編集部 山口晶子)
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