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2021.07.01

♯賃貸仲介・管理

熊本県上天草市が空き家の課題解決に「COSOJI」を導入

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不動産管理周辺の軽作業ギグワークアプリ「COSOJI」を運営するRsmile株式会社(東京都中央区)は、6月25日、熊本県上天草市、および⼀般社団法⼈古⺠家再⽣協会熊本と、空き家の適正な管理や空き家の発生抑制、利活用等を通じ、地域の生活環境の保全や雇用の創出、地域活性化に向けた3者間協定を締結すると発表した。

協定を結んだ背景には、上天草市が抱える課題があった。

平成30年度の住宅⼟地統計調査によると、上天草市の空き家数は2920⼾(住宅総数1万2510戸)、空き家率は23.3%と、全国平均の13.5%から約10ポイント高い。平成25年度の空き家率は18.4%だったことから、年々、空き家が増加していることが分かる。

また、人口は昭和25年の5万1349人をピークに減少の一途をたどり、平成27年には2万7006人となっている。

こうした状況を受け、上天草市では空き家バンク制度を取り入れたが、移住者に適した空き家の不足や、成約しやすい物件と成約しづらい物件との格差が浮き彫りとなった。そこで、空き家の利活用の推進、移住定住の促進を目的に今回の連携協定に至ったという。

「地域住民の方や空き家の所有者にCOSOJIを活用いただき、空き家の維持管理が容易になることで、空き家バンクへの登録数を増やしていきたい」(Rsmile代表取締役、富治林希宇さん)

COSOJIとは
アパート、マンション、戸建てなどの所有者が、建物の共用部清掃や目視点検、草むしりなどを地域住⺠へ依頼することがでるマッチングサービス。

Rsmileと古⺠家再⽣協会熊本は、これまで上天草市が蓄積してきた空き家の情報や地域住⺠の情報、空き家の管理ノウハウをもとに、空き家の発生抑制や保全・再生、地域住民への雇用創出、空き家バンクへの登録数増加を目指す。


上天草市が運営する空き家バンク

富治林社長は「今後、上天草市と同じような課題を抱えている全国の自治体についても、COSOJIを通じて、空き家の維持管理や地域の雇用創出、地域活性化のサポートをしていきたい」と語った。

Rsmile株式会社の代表取締役、富治林希宇さんへのインタビュー記事はこちら
https://www.hellonews-web.net/2021/02/25/post-6986/

(Hello News編集部 鈴木規文)

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