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COLUMN

コラム

2019.05.30

♯オススメ本

編集部がオススメする今月の一冊《1》「お客様は神様ではない!改」

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本コラムでは、ハローニュース編集部が制作に関わった一冊、弓場昭大氏著「お客様は神様ではない! 改」をご紹介します。

日本最多の戸数を持つ、鉄筋コンクリート造賃貸マンション、「ユーミーマンション」(2018年3月、東京商工リサーチ調べ)は、鹿児島で生まれました。作ったのは、弓場建設株式会社(現:ユーミーコーポレーション株式会社)の二代目、弓場静昭さんでした。20歳で就職先の中堅ゼネコンを辞め、大阪から鹿児島に戻った静昭さんですが、当時の仕事は住宅を解体して出た廃材で造る継ぎ接ぎだらけのおんぼろアパート。まともな建設会社なら受けない仕事をやって何とか食いつないでいるという状況でした。

本書は、静昭さんの息子、弓場昭大さんの目線で書かれています。時代劇に出てくるような4畳半一間の長屋で育ち、幼心に、父の苦労や儲けのない仕事からくる貧乏暮しに傷心していました。後に弓場建設に入社し、父を支えますが、簡単に人に騙されたり、後先考えずに飛び出しては失敗ばかりする父に反感を覚えた時期もありました。

しかし、本文の中で、父のことをこう記しています。

〈父の人生は、失敗が多かったと思います。けれど、100敗しても、一発逆転の大きな1勝をあげました。それは、ユーミーマンションを生み出したことです〉

台風や水害が頻発する鹿児島で、災害に強く、そして安く入居できる賃貸マンションを作ろうと、職人仲間や協力会社、そして社員を鼓舞し続け、ローコストで高い安全性を持つ「ユーミーマンション」を商品化させました。

弓場建設(当時)は、この画期的な規格型賃貸マンションの完成により急成長を遂げますが、静昭さんは、それに満足せず、「自分を救ってくれたユーミーマンションを全国に広げよう」とフランチャイズ展開を決心。「せっかく作ったノウハウをみすみす同業者に渡すのか?!」という社内の反対を押し切り、全国の建設会社に加盟を勧め、その魅力や強さを説いて回ったのです。

平成26年9月15日に亡くなるその日まで静昭さんを支え続けたのは、「まずはあなた、次に私」という「YOU&ME」の理念でした。「ユーミーマンション 」は、この理念をもとに名付けられた名称です。そして現在、日本全国に6700棟が建ち、8万3000世帯の入居者たちの安心・安全な暮らしを支えています。

会社の決算書を渡しても「こりゃ、どこを見ればいいんじゃ」と悪びれもせず言う静昭さんは、決して会社経営のプロではなかったでしょう。しかし、「ユーミーマンション」を通じて、安全な賃貸マンションライフを提供するということに関しては、誰よりも心を砕きました。会社は三度も倒産危機に直面しますが、それを乗り越え、日本の住生活を変えた男の正直な声が詰まった一冊です。

Amazon⇒https://www.amazon.co.jp/dp/4434256874

【著者紹介】
ユーミーコーポレーション株式会社代表取締役。1971年2月生まれ。鹿児島出身。国立都城高専3年修了。91年4月に弓場建設株式会社に入社し、主任、係長を経て専務に到るまで、様々な部門で役職を経験。会社設立50周年を機に、2012年4月、代表取締役に就任した。
賃貸マンション事業のノウハウやFC加盟企業への経営支援などの経験を生かし、2000年にはシンクタンク、「ユーミー未来研究所」を設立。以来、ブランド価値を高める活動に力を注ぐ。

(Hello News編集部)

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